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  • 執筆者の写真三木雄斗

当院の考える「かみ合わせ」について

更新日:2021年6月7日

こんにちは。

最近当院への初診の問い合わせで、


「かみ合わせが悪いため、肩こりが酷くなった。」

「かみ合わせの調整を何度してもしっくり来ない。」

「歯科治療を行ってからかみ合わせがズレた気がする。」


といった噛み合わせに対する問い合わせが来ることが増えてきましたので、今日は表題の通り、私が現在考えている「かみ合わせ」というものについて記載していきたいと思います。





まず、第一にですが、

私は治療において「かみ合わせ」に全く重きを置いて治療をしていません。


もちろん、

・咬んだ時にそこだけが当たってしまっている状況

・側方に動かした際に干渉がある場合

など何らかの異常が認められる際には当然ながら調整を行います。


が、全体的にかみ合わせを整えるために大きく削ったり、体調不良や肩こりなどを改善するために矯正治療を行うといった事はしておりません。



というのも、TCHの項目でもお話しましたが、


通常、上下の歯がかみ合うのは1日のうち20分もありません。


24時間のうちの20分なのですから、

一日のうちの1.4%しか関与しない咬合部分において、仮に何らかの不調和が生じたとしても、それが原因でその他全身に何らかの症状が生じる

とはあまり考えられないためです。


もし仮にTCHなどがあり、1日のうちそれこそ18時間、上下の歯が接していたとして。

その場合は確かに1日の75%に関与する部分ですので、影響が出る可能性は十二分にあると思います。


ただし、その場合はかみ合わせの調整や矯正治療を最優先に行うのではなく、その上下の歯が常時接しているという異常な習癖の除去を優先すべきだと考えております。



その為、当院に「かみ合わせの不調和」を訴えて来られた方はもれなくTCH是正指導を行わせていただいております。


その際に最初に書きました通り、異常な状態(早期接触・咬合干渉)を適正範囲内に調整を行う事もあります。



それでも尚、かみ合わせの不調和が改善しないという方に関しましては、日本歯科心身医学会で言われる「咬合異常感」である可能性が高い為、高次医療機関を紹介させていただきますので、そちらにて適切な処置を受けて頂く必要があります。


ですので、どうしてもかみ合わせが原因と感じ、その他の治療よりもかみ合わせを治してほしいとお考えの方は当院ではなく「かみ合わせ治療」をウリとした医院さんを受診されたほうが話は早いかと思われますので、ご注意ください。

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