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  • 執筆者の写真三木雄斗

左下奥2本の白い詰め物

こんにちは。


最近非常に肌寒くなってきましたね。

だんだん朝布団から出るのが大変になってきています(-_-;)

特に子供が暖かい分、そこに引っ付いておくと凄く暖かくて幸せですからね・・・。




さて、本日は、保険のコンポジットレジン充填です。


実はこの治療は非常に基礎的な治療ではありますが、術者の技術に大きく依存するタイプの治療法です。



何が原因でそうなってくるかというと、

・そもそも治療できるかどうかが歯科医師の技術・考え方によって違う

・詰めたとの予後(どれだけ持つか)も歯科医師によって違う

からなんです。



その結果、

とある歯科医師は「これはレジン充填でも出来る!」

と診断しても、

B歯科医師では「これはレジン充填では無理だ!」

と診断することも多々あります。



私はレジン充填の適用範囲は歯科医師の中では広めだと認識していますが・・・

世界Topクラスの方々に比べるとまだ不十分です。



それについては、今後更に私自身の治療技術が向上することで更に適用範囲が広げることが可能と考えています。


まだまだ研鑽を積み続ける必要があるという事ですね!



現在、日本でも多くの患者さんが口の中に金属が入るのを嫌がるようになってきました。


患者さんの歯科的知識の向上に伴い、今後もどんどん金属を使用しない方向に移行していくと考えられます。



そのため、保険制度でも金属をなるべく使わない治療を行っていくことが今後の歯科医師の王道になってくると思っています。





では、症例に移っていきます。




まずは、術前の状態です。



画面上の→二つの歯に虫歯がある状態です。

右の方は見た目でも黒っぽいのが空けているので、割と素人目にも分かりやすいと思います。


そして、虫歯を取りきったのが、こちらです。



地味に大きかったですね(;^_^A


本来これを金属で治そうとすると、全周削って被せ物にしないと、歯の強度的に持たないと思いますので、この場合はレジンで治療しておいた方が圧倒的に歯は残せると思えます。


また、5年~10年後にやり直すとすると、その時にまだレジンで対応できるかもしれませんからね。


なるべく歯の治療のステージを進めるのは後ろに回したいところですからね。


さて、詰め終わったのがこちらです。


歯の細かい凹凸まである程度再現できたかと思います。


この凹凸は歯を側方に動かしたときガイドになったり、

食べ物を食べた際に効率よく切った食べ物を外に排除する役割があったりします。


なので、可能な限り再現する方が、結果としてレジンに無理な力が加わらなくなり、長持ちするんですよね。


幸い、こういった感じで再現するのは好きなので、毎回せっせとやってますけど、

これを手間暇かけてやっても、凹凸の無い形状で仕上げても、歯科医師が得られる収入は一緒なんですよね。


なので、多くの歯科医院では凹凸の無いレジン充填で終わらせることが多いかと思います。


これもまた保険の弊害の1つですね・・・(-_-;)

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