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  • 執筆者の写真三木雄斗

右上犬歯の白い詰め物

こんにちは。


今年のブログ更新はこれで最後になりますね。

最近多忙になってきたため、ブログの更新頻度を少し下げようかと思っています。

5の倍数の日に更新を基本として、難しそうだったら10の倍数に変える感じでやっていきたいと思います。


今年一年、本当にありがとうございました。

今年は新型コロナウイルスの影響で各分野に多大な影響が出てしまった一年でしたが、幸い皆さん変わらずしっかりと来ていただけたお陰で、当院につきましてはそこまで大きな影響なく診療を終えることが出来ました。


本当にありがとうございました。


またブログでもちょこちょこと書いておりましたが、今年一年で医院にもいろいろな変化が起こりました。


1名の歯科助手が当院の奨学金制度を利用して専門学校に進学しました。

対して歯科衛生士が2名増え・・・

口腔内スキャナー・マイクロスコープ・セレックという大型設備を導入することが出来ました。

設備が充実してきた分、患者さんにより還元しやすくなってきたかと思います。


今後医院としてやることとすると、患者さんが過ごしやすい空間を作るべく・・・


リフォームですかね。


本当は駐車場を増設したので、医院前の駐車場を潰して増築したかったんですが、どうやら法改正で増改築が難しくなってしまったようです。

なので諦めてリフォームで対応する感じになりそうです。


現在患者さんと私含めたスタッフの動線が被っているのが私的に非常に気になる所ですし、出来れば半個室みたいにして隣の方の顔とかは見えないようにしたいですしね。




さて、では最後に症例の方に移りたいと思います。

今回は少し特殊なケースです。


義歯のクラスプ(針金)が掛かっている歯です。


この部分は汚れが一番溜まりやすいため、義歯を入れている方は最も虫歯や歯周病になりやすくしっかりとケアする必要があります。


例えば、毎食後に入れ歯を外してしっかりと磨くなどのケアを怠ると・・・


入れ歯の下でこんな感じに虫歯が出来てしまいます。


通常の虫歯の治療であれば普通に虫歯を除去して詰めなおせばそこで終わりですが・・・


今回のように入れ歯の針金が掛る場合、綺麗に詰めても入れ歯との適合を合わせる必要が出てきます。

詰めてから入れ歯に合わせて削ろうとしても、人の手で削っている以上絶対に完璧に合った状態にはなりません。


そういう時に、


こんな感じで、虫歯を取る前にシリコン素材のかみ合わせを取る材料で元の形をインキしておくと非常に楽に本来の形態通りに詰められるのでお勧めです。


固まったものを歯から外すとこうなります。

で、虫歯を取りきったのがこちらです。


地味に神経が軽く透ける程度には深くまで入ってましたね。


ある程度まで流動性の良い(フロアブル)コンポジットレジンで詰めておいて、最後一層を詰める時に流動性の悪い(ペースト)コンポジットレジンを乗せて~


テフロンテープをさっきインキしたシリコンに貼り付けて~


ぐっと歯に押し付けて形を整えると・・・




元の形態と同じ形態で詰めることが出来ます。

(ちなみに多少バリが出るのでそこは除去します)


で、そのまま研磨して、元の義歯を装着すると


こんな感じで、ぴったり隙間なく綺麗に詰めることが出来ますヽ(゚∀゚)ノ パッ☆


このテクニックの事をスタンプテクニックというのですが、


歯の形態が非常に残っている幼弱永久歯の虫歯の治療でも使えるテクニックになりますので、非常に便利です。


全てが全てこれで治せるということはありませんが、覚えておくと非常に便利なやり方ですよ!

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