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  • 執筆者の写真三木雄斗

口腔内環境と新型コロナウイルス

こんにちは。


一日の感染者数が4月時点よりも増えてきましたね。


正直これ以上経済を止めるわけにはいかないでしょうから、ここから先の緊急事態宣言はよほどの事がない限りでない気がします・・・。


さて、そんな中で、医科・歯科両方面から前々から言われていたことですが・・・


案外マスコミでは言われないので、こちらに書かせていただきます。


ご存じの方も多いかと思いますが、

「口腔内環境が悪く、歯周病がある方」

「口腔内環境が良く、歯周病がない方」


では「ありとあり得る感染症に罹ってしまうリスク」が大きく変わってきます。

まぁ当然歯周病がある方の方がリスクが高いです。

そして更にその重篤化のリスクも変わってきます。



そもそも歯周病自体が何でこんなに問題視されているかって

歯周病の原因菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回るからなんです。


血管に入った細菌は体の所謂免疫によって死滅しますが、細菌の死骸の持つ内毒素は残り血糖値にも悪影響を及ぼしますし、脂肪組織や肝臓からのTNF-αの産生を強力に推し進めます。

TNF-αは、血液中の糖分の取り込みを抑える働きもあるため、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔してしまうのです。


だからこそ歯周病になっている人は糖尿病を始めとして全身疾患を発症してしまうリスクが高くなってしまうんです。


また、先述の通り、歯周病はそもそも歯周病菌による細菌感染症なわけなんですが・・・

厄介なのが、その細菌が排出するタンパク質分解酵素です。

これが、ウイルスが口腔粘膜細胞の中に感染することを促進してしまうんです。

新型コロナウイルスにおいてはマスクの着用が効果的であるといわれていますが、これは口腔粘膜細胞に感染することが報告されたためです。


また歯周病は万病の元と言われて久しいですが・・・

新型コロナウイルス感染症の重症化と死亡率が口腔内環境がコントロール出来ていない方は、出来ている方に比べて2~3倍高いことが報告されているそうです。

(こちらは医科の感染症専門の先生に伺った話です)



外出規制云々も大事かと思うんですが・・・

経済を優先し、感染の拡大を諦めるのあれば

そもそも感染リスクを下げ、重篤化リスクを下げるよう注意喚起が必要だと思うんですよね。


ってことで活字ばっかりですが、ブログに載せさせていただきました。


現在30歳を超えた方の約8~9割が程度の違いはあれど歯周病に罹患しているといわれています。

実際、私も軽度ですが歯周病ですからね。


なんで、30歳を超えたら歯科医院にて歯周病の継続管理が必要ってことなんですが・・・

こういうのこそしっかりとマスコミから国民に伝えて欲しいんですけどなかなか言ってくれませんねぇ・・・。

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