top of page
  • 執筆者の写真三木雄斗

Q&A~違法行為について:歯科助手編~

こんにちは。


この内容を書くと同業者から悪い口コミを書くなどの嫌がらせが来そうな気がするので避けていました。


ですが、知らず知らずのうちにスタッフに違法行為をさせてしまう先生を減らすという目的も兼ねて・・・また犯罪の被害者と加害者を減らすために少し書かせていただきたいと思います。



では、早速ですが・・・


そもそも違法行為って何かというとまぁそのまま「法律を違反している」ということですからね。

歯科医院で関りがある法律としては歯科医師法・歯科衛生士法・医療法・刑法・・・など複数の法律によって細かく決められています。


そしてそれぞれに違反となる項目を行う事が違法行為となるわけです。


違法行為ですので、当然・・・

こんな感じで、指示した歯科医師・実際に違法行為を行った歯科助手が逮捕されてしまいます。

実際、最近は歯科衛生士・歯科助手問わず結構逮捕者も増えてきていますので、自己防衛のためにも何が違法行為で何が合法なのかをしっかりと知ったうえで働くというのが大事になってきます。


また患者さんサイドとしてもそういったモラルの低い方に治療されるのが不安という方もいらっしゃると思います。

「患者=歯科医師」間に信頼関係がない所には良質な医療は存在しませんので、もしそういった行為をさせている医院に不安を感じるのであれば転院されることをお勧めします。


最近では上記した通り逮捕者が複数出てきていることから、違法行為をさせる医院はごく一部となっていますからね。



昔違法行為をさせていることを堂々と公言している方にお話を伺う機会がありましたが、その時に

「歯科衛生士が少なく、募集しても来ないから、歯科助手に歯科衛生士業務をさせざるを得ない。歯科衛生士が増えればこんなことさせなくて良いんだけど・・・」

とこんなことを仰られていました。


確かに。


歯科衛生士の求人コストは50万円以上掛かってきたりしますが、その割に応募がないという事は多々あります。


ですが、


「貧困が犯罪の免罪符にならない」のと同様に、

「歯科衛生士不足は歯科助手に違法行為をさせる免罪符にはなりません」



結局歯科衛生士が不足しているのは日本全国どこの医院でもそうなんですよ。

それで犯罪行為に手を染める人と染めない人が分かれてくるということは、

結局売上をより上げるために「歯科衛生士よりも給与の安い歯科助手に違法行為をさせるという目的」のために「歯科衛生士不足」を言い訳にしたいだけにしか聞こえません。


特に歯科衛生士の処置内容は別に歯科医師が行っても良いんですから。

来ないなら「歯科助手に違法行為をさせる」のではなく、「歯科医師が歯科衛生士業務を兼務」すればいいだけなんですよね。




では、本題の歯科助手がやってはならない行為を列挙していきたいと思います。


・レントゲンを照射する

・レントゲンの位置合わせを行う(歯科医師が撮影前に確認すればギリギリ可)

・歯垢や歯石の除去をする

・型取りをする

・かみ合わせをとる

・形作りしたものに仮のもので蓋をする

・歯を削る

・麻酔をする

・神経の治療の時に仮のものを外す

・口の中に落ちた器具、機材を拾う

・詰め物やかぶせ物を調整、装着する

・フッ素塗布

・歯ブラシ指導


・・・ちょっとやってはならないことがあまりに多いので、記載しきれないですねこれ。


逆にここからは行ってもよいことを記載していきたいと思います。


・受付業務

・器具の準備、片付け(滅菌含む)

・クリニックの清掃

・治療の注意事項などの説明

・サクション(バキューム)を持つ

・型取りの材料を練る

・型取りの材料を固まるまで押さえる

・型取りしたものに石膏を注ぐ


ぱっと思いついたのはこのくらいですね。


という感じです。

働いている医院は大丈夫ですか?

通われている医院は大丈夫ですか?




犯罪行為を一切しないで生きていくというのは実際には困難かもしれません。

ですが、少なくとも自分の職業・自分の領域について法令順守・ルール順守を基本としない人は私は信用できません。



例えば、ビールがドリンクホルダーに乗ってるタクシーとかバスには絶対に乗りたくないですね。

歯科助手の違法行為については歯科衛生士・歯科医師免許を持っていないのに医療行為を行っているわけですから・・・車で言うと無免許運転ですからね。


「運転できる」から「運転していい」というわけではないですからね。

「運転できると国から認められた」から「運転できる」わけですから。



特に医療とは、「法律上で唯一人体に危害を加えることを認められた分野」です。

人体に重篤な悪影響を及ぼす危険性があるからこそ、やっていいことと悪いこと、やっていい人とやってはいけない人が法律で規定されており、国家資格を有する必要があるわけですから。



自分の職種の分野以外でも清廉潔白とはいかなくても良いとは私も思いますが・・・

少なくとも、どれだけ技術があろうとも医療分野で犯罪行為に手を染めている方には私は自分の体は触ってほしくないと思っています。


#職域を守ろう,#Q&A,#法令違反反対

閲覧数:22,880回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page