こんにちは。
今日は久々にQ&Aを書いていきたいと思います。
今回は一際お母さん方から質問が多い内容ですね。
お子さんが歯医者さんに上手に掛かる為のコツを書いていきたいと思います。
【歯科医院での注意】
まず、基本となる小児の診療方法ですが・・・
3歳以上のお子さんの場合は母子分離が基本となります。
要は診療室にはお子さんが一人で入って、保護者の方は待合室で待ってもらうということです。
保護者の方が一緒にいると甘えてしまい、上手く治療が進まないことが結構あります。
どうしても一人で上手に出来ない場合などは保護者の方に途中から入っていただくこともありますが、基本は待合室にて待機して頂くのが一番ですね。
実は歯科医院での注意事項としてはこれくらいです。
実際にはお家で親御さんが話す内容の方が大事なんですよね。
【ご家庭での注意事項】
さて、ではここからの本番のお家での対応についてです。
・歯科医師を悪者にしない
これはどういう事かというと、しつけの一環で「歯磨きしないと虫歯になって歯医者さんで削られちゃうよ!すごく痛いんだよ!良いの!?」
と言った感じで、しつける方が居ます。
というか、私も両親からそういった感じでしつけられていました。
おかげで今でも自分自身が治療される時は本当に苦手です。
ちなみに私の親族には歯科医療に携わっている方は居ません。そのため、両親には一切悪気はなく、むしろ子供の為を思ってのしつけだったのだと思います。
まぁ、結果としては真逆の方向でしたけどね(笑)
さて、とりあえず、こういった事を日頃から言っていたりすると・・・
お子さんの中では「歯科医師=歯を削る=痛い=怖い人」という式が完成してしまいます。
そのため、結果として歯科治療を行おうとするときには怖すぎて上手く進まなくなってしまいます。
声がけの一例としては、歯ブラシの時には「バイキンマンがお口に居るから歯ブラシでやっつけようね!」という感じで楽しい雰囲気を出してもらうと良いと思います。
歯科医院に行くときには「バイキンマンをやっつけて貰いに行こうね」とか「バイキンマンがお口にいないか見て貰おうね」とかの方がお子さんとしても歯科医院に行くことに恐怖を感じづらくなります。
・お子さんに嘘をつかない
これはもう歯科治療に限ったことではないですが・・・
基本的にお子さんを思い通りに動かすために嘘をつくべきではありません。
親に対する信頼が無くなっていきますので。
例えは、一般生活で起こりがちなのが、
「次来た時におもちゃ買ってあげるから今日は帰るよ!(次に来ても買わない)」
と言った感じですね。
これが困るのが歯科の方でも一緒で・・・
「痛くないよ!(乳歯は痛みを感じづらいが・・・それでも痛い)」
「ちょっと削ったら終わりだよ!(直ぐに虫歯は取れず、必ず数分は掛かります)」
といった感じで、親御さんの方で治療に対して嘘を言ってしまうと、お子さんはその言った事を守ってもらえなかった為、歯科医師を信頼出来なくなってしまいます。
大人の治療でもそうですが、
信頼の無い所に良い治療はありません。
お子さんの場合もそれが顕著で治療中に痛みが出てしまう事で急にお口を開かなくなったりしてしまいます。
これ結構やりがちなので本当に注意してくださいね。
・お子さんの準備が出来ていない状況で診療室に連れてこない
例えば、お昼寝直後であったり、事前に治療を行う事を伝えていない状態で診療室に連れてくると、お子さんにとっては急によく分からないところに連れてこられた上にやりたくもないことを強要される訳ですからね。
ご自身に置き換えてみてもらうとどれだけ怖いことか分かると思います。
なので、予約を取る段階で昼寝をしそうなタイミングは避けて貰ったり、治療の1週間くらい前から毎日お子さんに「○○日に歯医者さんに虫歯さん取ってもらおうね。応援してるから一緒に頑張ろうね。」と伝えておいてあげると心の準備が出来ることが多いです。
・親御さんもリラックスする
親御さんが「上手に出来るかな?大丈夫かな?痛くないかな?」と不安がっていると、その不安はお子さんに確実に伝わります。
お子さんは親御さんが思っている以上に親御さんの様子に敏感です。
難しいかもしれませんが、なるべくリラックスした状態でお越しください。
ここら辺をご家庭の方で十分に注意して頂くとお子さんの治療がグッと楽に進むことが多いです。
そして、治療が無事に終わったら一杯褒めてあげてください。
もし治療が上手くいかなかったとしても、叱るのではなく、「次は上手く出来るように頑張ろうね。約束。」という感じで次に出来るように約束してあげてください。
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