Periodontitis

歯周病とは何か?進行の仕組みと予防のポイント

歯周病の原因・進行メカニズム・治療法・予防法をわかりやすく解説します。

歯周病について:歯周病は、歯垢(プラーク)中の細菌が引き起こす感染症です。歯を支える歯槽骨が徐々に破壊され、最終的に歯を失う原因になります。初期には痛みなどの自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行するのが特徴です。成人の約3割に歯周病の兆候があるとされ、早期発見と定期的な管理が最も重要です。

What is Periodontitis

歯周病とは

歯周病は、歯と歯ぐきの境目に付着した歯垢(プラーク=細菌の塊)が原因で起こる感染症です。

プラークに含まれる歯周病菌に対して、体の免疫が反応することで炎症が起こります。この炎症が長く続くと、歯を支える組織(歯根膜・歯槽骨)が破壊されていきます。

プラークは細菌が形成するバイオフィルムであり、うがい薬や水流だけでは除去できません。歯ブラシやフロスによる機械的な清掃が不可欠です。

重要なポイント:一度吸収された歯槽骨は、自然には元の高さに戻りません。歯周病は「進行している」か「止まっている」かのいずれかであり、放置して自然に治ることはありません。

Stages

歯周病の進行ステージ

1

歯肉炎

歯ぐきに炎症が起き、出血しやすくなります。骨の破壊はまだありません。適切なケアで改善が見込めます。

2

軽度歯周炎

歯周ポケットが深くなり(4mm程度)、歯槽骨の吸収が始まります。自覚症状は少ないままです。

3

中等度歯周炎

ポケットがさらに深くなり(5〜6mm)、骨の吸収が進行します。歯ぐきが下がり、歯が長く見えることがあります。

4

重度歯周炎

骨の大部分が失われ、歯がぐらつきます。噛みにくさや痛みが出はじめ、抜歯が必要になる場合もあります。

Risks

歯周病が引き起こすリスク

Treatment

治療の選択肢

スケーリング

歯の表面に付着した歯石を専用器具で除去します。歯石はプラークが石灰化したもので、歯ブラシでは取り除けません。歯周治療の基本となる処置です。

SRP(歯根面の清掃)

歯周ポケットの深い部分に付着した歯石や汚染された歯根面を清掃・滑沢化します。ポケット内の細菌数を減らし、歯ぐきの再付着を促します。

ブラッシング指導

歯周病の改善にはご自身のセルフケアが不可欠です。磨き残しやすい部分を確認し、効果的なブラッシング方法をお伝えします。

歯周外科

基本治療で改善が不十分な場合、歯周ポケットを改善するための外科的な処置を検討します。重度の歯周病に対して行われます。

Prevention

予防と再発防止

歯周病の予防・再発防止には、毎日のセルフケアと定期的な専門的ケアの両方が必要です。

FAQ

よくあるご質問

歯周病は治りますか?+
歯肉炎(初期段階)であれば、適切なブラッシングと歯科での治療により改善が期待できます。ただし、一度吸収された歯槽骨は自然には元に戻りません。歯周病が進行した場合は「これ以上進行させない」ことが治療の目標になります。定期的なメンテナンスで安定した状態を維持することが重要です。
自覚症状がなくても歯周病の可能性はありますか?+
はい、歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、初期〜中等度では痛みがほとんどありません。歯ぐきの出血や腫れに気づかないまま進行することが多く、成人の約3割が歯周病の兆候を持っているとされています。定期的な歯周検査で早期発見することが大切です。
若くても歯周病になりますか?+
はい、歯周病は年齢に関係なく発症します。10代・20代でも歯肉炎が見られることは珍しくありません。特に喫煙・ストレス・不規則な生活習慣はリスクを高めます。若いうちから定期検診を受けることで早期に対処できます。
歯周病と糖尿病は関係がありますか?+
歯周病と糖尿病には双方向の関係があることが研究で示されています。糖尿病の方は歯周病が悪化しやすく、逆に歯周病の治療により血糖コントロール(HbA1c)が改善するという報告もあります。歯周病の管理は全身の健康にもつながります。

この記事の監修

三木 雄斗(坂寄歯科医院 院長・歯科医師)

ダイレクトボンディング 歯科医師向けセミナー講師 / 院長プロフィール

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