Oral Function
歯を残し、しっかり噛める状態を維持することが健康寿命につながります
Impact
「噛む」という行為は、単に食べ物を砕くだけではありません。噛む力の低下は全身の健康にさまざまな影響を及ぼします。
噛む力が落ちると、肉・野菜・果物など硬い食品を避けるようになります。タンパク質やビタミン、食物繊維の摂取量が減少し、筋力低下・免疫力低下・便秘などにつながります。栄養不足はフレイル(虚弱)の入り口です。
噛む動作は脳への血流を増加させ、脳を活性化することが研究で示されています。歯の本数が少ない人ほど認知症リスクが高いという報告もあり、歯を残すことは脳の健康維持にも重要です。
食事を楽しめない・会話がしにくい・外見が気になるなど、口腔機能の低下は日常生活の満足度に大きく影響します。社会的な交流が減り、精神的な健康にも影響を及ぼすことがあります。
Causes
噛む力が低下する最大の原因は「歯を失うこと」です。日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病、第2位はむし歯です。
歯周病は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行します。歯を支える骨(歯槽骨)が溶けることで歯がグラつき、最終的に抜けてしまいます。1本失うと隣の歯に負担がかかり、連鎖的に歯を失うリスクが高まります。
8020運動(80歳で20本以上の歯を保つ)が推進されている背景には、歯の本数と健康寿命の密接な関係があります。20本以上の歯がある人は、そうでない人と比較して要介護リスクが低いことが報告されています。
Oral Frailty
口腔機能の低下は、ある日突然起こるわけではありません。以下のような段階を経て徐々に進行します。
第1〜2段階で気づき、対策を始めることが重要です。定期的な歯科受診が早期発見の最善の方法です。
Our Approach
坂寄歯科医院では、口腔機能を維持・回復するために以下の取り組みを行っています。院長はダイレクトボンディングのセミナー講師として接着の専門知識を持ち、できる限り歯を残す治療を実践しています。
「なるべく削らない・抜かない・長持ちさせる」の3原則に基づき、不必要に歯を削ったり抜いたりしません。初期むし歯は経過観察を積極的に提案し、治療が必要な場合もダイレクトボンディングで歯を削る量を最小限に抑えます。
歯を失う最大の原因である歯周病に対し、歯石除去・SRP・ブラッシング指導を行います。歯周病の進行を止め、歯を支える骨をこれ以上失わないようにすることが口腔機能維持の基本です。
歯を失った部分は入れ歯(義歯)で噛む機能を回復します。残存歯への負担を減らし、口腔全体のバランスを保つことが大切です。合わない入れ歯の調整・作り直しにも対応しています。
治療後の歯を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが不可欠です。歯周検査・クリーニング・フッ素塗布に加え、口腔機能のチェックも行い、変化の早期発見につなげます。
FAQ