Honest Assessment of Direct Bonding
ダイレクトボンディングは優れた修復法ですが、すべての症例に適応できるわけではありません。適応外となるケースを正直にお伝えすることが、患者さんにとって適切な治療につながると考えています。
Not Indicated
強い咬合力がかかり続ける場合、修復後に破折・欠けが繰り返されるリスクが高い場合は別の修復法が適切なことがあります。具体的には以下のようなケースが挙げられます。
歯ぎしり・食いしばりの癖が強くコントロールが難しい方
ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)が強い場合、コンポジットレジンへの過剰な荷重が繰り返されることで、破折や脱落のリスクが高くなります。ナイトガードなどによるコントロールが前提となります。
欠損範囲が大きく修復材料に過大な荷重がかかる部位
修復する歯質の範囲が非常に広い場合、ダイレクトボンディングでは長期的な耐久性の維持が難しいことがあります。このような場合はセラミッククラウンや他の間接修復法を検討します。
咬合バランスが大きく乱れており力の集中が避けられないケース
全体的な咬合バランスに問題がある場合、特定の歯に力が集中しやすくなります。まず咬合全体の診査・調整を行ってから修復の方針を決めることが重要です。
このような場合、セラミッククラウンやその他の修復法を検討します。どの修復法が適切かは、診察の上でご説明します。
Indicated
対照的に、ダイレクトボンディングが特に有効なのは内側性窩洞(歯の内側に向かって進行した虫歯)です。
歯の外側の構造が比較的保たれている場合、削除量を最小限にしながら修復できるため、歯の強度を維持しながら審美的な仕上がりを目指せます。
Minimal Invasion
01
外側の歯質が保たれている症例では、クラウンのように歯全体を削る必要がなく、健全歯質を最大限に残すことができます。
Strength
02
歯の外壁が残っていれば、修復後も歯の構造的な強さが維持されます。削除量が少ないほど歯への負担も少なくなります。
Aesthetics
03
天然歯の色調に合わせた修復が可能で、自然な見た目を回復しやすい症例です。部位や欠損の状態に合わせてご提案します。
Assessment
「ダイレクトボンディングができるかどうか」は、実際にX線撮影と口腔内診察を行ってから判断します。問診だけでの適否判定は行っていませんので、ご了承ください。
気になる方は、まず自費初診にてご相談ください。X線撮影・口腔内診査を行い、適応の可否・治療方針・費用の目安をお伝えします。
Note from the Dentist
「ダイレクトボンディングができます」とお伝えすることも大切ですが、「この症例には向きません」と正直にお伝えすることも同様に大切だと考えています。適切な修復法を選ぶことが、長期的な歯の健康につながります。
FAQ
歯ぎしりがあるとダイレクトボンディングはできませんか?
歯ぎしりの程度・部位・欠損範囲によって判断が変わります。一概に「できない」ではなく、診察の上でご説明します。
欠けてしまったらどうなりますか?
ダイレクトボンディングの利点のひとつは「欠けた部分だけ補修できる」点です。ただし繰り返し破折するケースでは根本的な原因の見直しが必要です。
セラミッククラウンとどちらが良いですか?
どちらが適切かは症例によって異なります。削除量・費用・耐久性・見た目など、総合的にご相談の上でご提案します。
First Visit
X線撮影・口腔内診査を行い、ダイレクトボンディングの適否・
治療方針・費用の目安をお伝えします。
自費初診(パノラマ・バイトウイング・方針決定) 40,000円(税込)
当日の治療処置は行っていません。