Occlusal Discomfort

かみ合わせの違和感が続くとき

「かみ合わせがしっくりこない」という感覚が続く方へ。坂寄歯科医院(茨城県取手市藤代)の院長・三木が、当院の対応範囲と、対応範囲を超える場合のご紹介についてご説明します。

はじめにお伝えしておきたいこと:当院では、かみ合わせ全体を整えるために歯を大きく削る治療や、体調不良の改善を目的とした咬合治療は行っておりません。明らかな早期接触・咬合干渉の調整と、TCH(歯列接触癖)の是正指導までが当院の対応範囲です。それでも違和感が続く場合は、歯科心身医学を扱う高次医療機関へご紹介します。受診をご検討の際は、この点をあらかじめご確認ください。

Our Stance

当院がかみ合わせの調整を優先しない理由

上下の歯が接触するのは1日20分程度

上下の歯がかみ合っている時間は、1日のうち20分程度とされています。1日の約1.4%にあたる時間に生じた不調和だけで、肩こりや頭痛といった全身の症状を説明することは難しいと考えています。

常時接触があるなら、そちらが先

もしTCH(歯列接触癖)があり、1日の大半で上下の歯が接触しているのであれば、関与する可能性は十分にあります。ただしその場合に優先すべきは、かみ合わせを削って合わせることではなく、接触させ続ける癖そのものの是正です。

削った歯は元に戻せない

かみ合わせを整える目的で歯を削る処置は、やり直しがききません。違和感の原因がはっきりしないまま削合を重ねると、健康な歯質を失ったうえで症状が残る結果になりかねません。

違和感の原因は他にもある

う蝕・歯周組織の炎症・歯の破折・詰め物の不適合などが、かみ合わせの違和感として自覚されることがあります。当院ではまずこうした所見の有無を診査します。

Our Scope

当院で行うこと

  1. 診査。う蝕・歯周組織の炎症・歯の破折・修復物の不適合など、違和感の原因となりうる所見の有無を確認します。
  2. 明らかな早期接触・咬合干渉が認められた場合は、適正な範囲内で調整を行います。
  3. TCH(歯列接触癖)の是正指導を行います。上下の歯を接触させ続ける癖に気づいていただき、日常生活のなかで離す習慣をつける方法です。改善が不十分な場合に、マウスピース等の使用を検討することがあります。
  4. 以上を行っても違和感が続く場合は、歯科心身医学を扱う高次医療機関へご紹介します。紹介状(診療情報提供書)を作成し、必要な資料をあわせてお渡しします。
当院では、2〜4の段階で改善が得られない場合に、同じ調整を繰り返すことはいたしません。削合を重ねることが状況の改善につながりにくいと考えているためです。

Reference

「咬合異常感」という状態について

歯科の検査では明らかな異常が見つからないにもかかわらず、かみ合わせの違和感が続くことがあります。こうした状態は、日本歯科心身医学会において「咬合異常感」と呼ばれています。「咬合違和感症」「咬合違和感症候群」という言い方をされることもあります。

これは訴えが気のせいであるという意味ではありません。実際に存在する状態として歯科心身医学の領域で扱われており、専門的な知識と体制のもとで対応されるべきものと考えています。一方で、この状態に対して歯を削る処置を重ねても改善にはつながりにくいとされています。

当院は一般歯科であり、歯科心身医学を専門とする体制を備えていません。そのため、この状態が疑われる場合には当院で処置を続けるのではなく、適切な医療機関へおつなぎすることが患者さんにとって良い選択だと考えています。当院の紹介の考え方については他院へのご紹介についてをご覧ください。

院長のかみ合わせに対する考え方は、当院の考える「かみ合わせ」についてでより詳しくご説明しています。

Before You Visit

受診前にご確認ください

かみ合わせの調整そのものを目的とした受診には、当院では対応しておりません。
「納得できるまでかみ合わせを調整してほしい」「かみ合わせを治すことを最優先にしてほしい」とお考えの場合、当院の診療方針とは合致しません。かみ合わせ治療を専門に掲げている医院を受診されるほうが、ご希望に沿える可能性が高いと考えます。受診されてからお互いの認識の違いに気づくことは、患者さんにとっても時間の負担になりますので、あらかじめお伝えしておきます。

なお、う蝕・歯周病・破折・修復物の不具合など、一般歯科の範囲の治療については通常どおり対応しています。当院が向いている方・向いていない方についてはこちらのページにまとめています。

FAQ

よくあるご質問

かみ合わせの調整をしてほしいのですが、対応してもらえますか?+
診査で早期接触や咬合干渉といった明らかな異常が認められた場合は調整を行います。一方で、かみ合わせ全体を整えるために大きく削る処置や、体調不良の改善を目的とした咬合治療は行っておりません。かみ合わせの調整そのものを目的とした受診をお考えの場合は、かみ合わせ治療を専門に掲げている医院のほうがご希望に沿えると考えます。
肩こりや頭痛はかみ合わせが原因ですか?+
上下の歯が接触している時間は1日あたり20分程度とされています。1日の約1.4%にあたる時間の不調和だけで全身の症状を説明することは難しいと当院では考えています。ただし、上下の歯を長時間接触させ続けるTCH(歯列接触癖)がある場合は関与する可能性があるため、その是正を優先します。
何度か調整を受けましたが改善しません。診てもらえますか?+
調整を繰り返しても違和感が続く場合、日本歯科心身医学会でいう「咬合異常感」の可能性が考えられます。この状態に対して歯を削る処置を重ねることは改善につながりにくいとされているため、当院では同じ処置を繰り返すことはせず、歯科心身医学を扱う高次医療機関へのご紹介を行っています。
紹介先はどのような医療機関になりますか?+
歯科心身医学を扱う大学病院や専門外来が対象となります。ご紹介の際は紹介状(診療情報提供書)を作成し、必要な資料をあわせてお渡しします。

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