• 三木雄斗

神経の治療について


こんにちは。 最近どんどん寒くなってきているので、体には気を付けてくださいね。

さて、本日は多くの歯科医院で行っている神経の治療についてですね。

ちなみに、神経の治療ですが、分野としての言い方は「歯内療法」と言います。 神経が入っている管の事を根管と言いますので、そこに対する治療という事で「根管治療」とも言われますね。

この治療は、呼び方同様、多くの考え方・手技・手法・そして多くの器具機材が存在しています。 そのため、歯科医師が変われば同じ治療というものはほとんど全くありませんので、

歯科医師によって治療方法が大きく異なり、当然成功率も大きく異なってきます。

様々な考え方が存在すると言いましたが、主たる目的はただ一つ

「根管内の感染源の除去」です。

感染源とは「細菌に汚染された部分」を言います。

現在の歯内療法の考え方としては治療の度に「唾液が根管内に入ってしまう事で生じる再感染のリスク」が高くなってしまうため、

「回数を少なく」「1回の治療を確実に」というのがグローバルスタンダードとなっています。

当然、治療から治療までの間に仮の詰め物が取れてしまうと細菌たっぷりの唾液が根管内に入ってしまい、結局感染が悪化していきますので、仮の詰め物(仮封剤)は最低4mmの厚さが必要と言われています。

ちなみに、一応私は自分では歯内療法には比較的力を入れている方だと思っていますので、グローバルスタンダードに準じて治療を行っています。 本来であれば1~2回で最終的な薬を詰める所まで行くのが理想ですが・・・

ここで問題になってくるのが、保険診療における根管治療の価格の低さです。

こちらでも書きましたが、実は日本での治療費とはフィリピンなどの発展途上国以下の設定になっています。

ですので、本来ならば1時間以上の時間を取った上で少ない回数で終了までもっていくのがベストなのですが・・・それをすると大赤字になって医院経営が破綻してしまいます。 (特にその時間押さえていてキャンセルなどが出てしまうと、人件費や光熱費など考えると完全に赤字になってしまいますしね・・・。) 神経の治療のみならず保険診療は多くの患者さんを同時に診るスタイルの先生が結構います。

設定金額が非常に低い為、保険診療主体の医院では黒字にする為には診療時間を短くして数を回すしかなくなってしまうんですよね・・・。 (医院経営が破綻して閉院になってしまったら元も子もありませんので・・・。多くの医院経営系のセミナーでよく「回転ずし」のようにどんどん次の患者さんの元へ移動していってくださいと言われます。)

そしてそうなると現在の歯内療法の原則である「回数を少なく」「1回の治療を確実に」とは全くの逆になってしまいます。

きちんと時間を取ってしっかりと診療を行おうとすればするほど、医院経営が成り立たなくなってしまう・・・ここら辺が「保険診療の闇」と言われる所以ですね。

もちろん数で回すスタイルの先生でもキチンと治療できている先生も探せばいるかもしれませんが、残念ながら私はお会いしたことはありません。

仮にいらっしゃっても十分な説明が出来ているかは謎ですね・・・。

当院では多くの場合、30分の予約時間を取らせていただいており、1人の方に集中して診療が出来るようにさせて頂いております。

そのため、

・キャンセルなどがあると確実に赤字になってしまうという点

・その分一日に診療できる患者さんの数に限りがありますので、予約が先になってしまうという点

・キャンセル変更があると患者さんご自身の治療完了が先延ばしになってしまう点

などのデメリットが存在しています・・・(;^_^A

本当は今回の更新で症例写真も載せようと思っていましたが、思ったよりも前置きが長くなってしまいました・・・

若干愚痴っぽくなってしまった気もしますが・・・(-_-;)

実際の症例についてはまた後日書かせていただきたいと思います。

#根管治療 #保険診療

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