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執筆者の写真三木雄斗

ワンデートリートメントを始めました。

こんにちは。

再度緊急事態宣言が発令されましたね。

医療機関においては特に規制などはありませんので、従来通りの診療を行う予定です。


さて、今日は症例写真を交えて、お知らせを一つ。


こちらのブログで前に書きましたが、セレックという設備を導入しました。


使い方も十分慣れてきたため、本来の持ち味である「ワンデートリートメント」を自費メニューに追加したいと思います。


これはそのまま

「1日で治療を終了させる」

という意味ですね。


今まで私がメインで行っているダイレクトボンディングと何が違うのかというと・・・。


ダイレクトボンディングは基本的に素材が「セラミックとプラスチックの混合物」であるのに対し、

セレックで行う治療の素材は「セラミックのみ」となります。


また、ダイレクトボンディングは所謂「内側性の詰め物」で、セレックは「外側性の被せ物」です。

どういうことかというと、

内側性というのが、歯の表面であったり、頭の部分であったりが残っているものに対して行う・・・要は歯の内面に「詰める」治療法なんですね。

外側性というのは、歯の外面がほぼ残っておらず、全周を削って「被せる」ような治療法になります。


今まで当院で行えていたワンデートリートメントは内側性治療のダイレクトボンディングのみとなっていました。


その為、一定ラインを超えて歯が無くなってしまった方の場合は

①形作り型取り→仮歯まで

~技工所さんにて2週間ほどかけて製作~

②問題なければ装着

ということで2日間の来院が必要になっていたのです。


今回導入したセレックを使えば

①午前中で形作り型取り→場合によっては仮歯まで

②午後に出来たセラミックを装着

という動きが可能になったのです。


先月はとうとう県外から来院されている方の数が30人を超え、今月も既に県外からの予約が5件入っている状態になっております。

また、そのうち半数は通院に3時間以上かかってしまう方ですので、なるべく纏めて一気に治療を終えたい所なんですよね。


ただ、材質的にも処置内容的にも保険適用範囲外になりますので、保険診療ではなく自費診療での処置となってしまいます。


それでは

1日で終わるセラミックと従来の方式で行ったセラミックの差について記載していきたいと思います。



まず、セレックの


メリットは

・技工士さんに依頼せず自分で作るので、その日のうちに補綴物が完成する。

・材質としては普通にセラミックなので虫歯になりづらい。

・費用としては技工士さんへの依頼料が無くなるため、通常のセラミックよりも安くすることが出来る。

(通常のセラミックが154000円の所、セレックで作成した場合は132000円となります。)


逆にデメリットは

・技工士さんが作成しないため、細かい形態が付与できず、専門職が見れば明らかに人工物と認識できる。

・適合が悪くなりやすいと言われていますが・・・今の所、差は実感できていません(;^_^A

・ブリッジなど大型の補綴物の製作は出来ない。

・色の細かい調整が出来ない。



といったところですね。

前歯などの審美的な部位には向きませんが、左程審美性を重要視しなくても良い奥歯などでは非常にお得にセラミックを入れられますので、そういう点でもお勧めできます。




では、実際の症例写真を載せておきます。


午前中に形作りをして、型取りをしたのがこちらの写真ですね。


で、その日の午後に装着したのがこちらです。


私の場合は、ダイレクトボンディングコンポジットレジンが得意分野という事もあり、正直見た目の自然さにおいては保険で数年前に行った前後の歯の方が優れていると思います。


現在セレックについては勉強会などで勉強させていただいておりますので、今後精度や形態を更に向上させていけるように頑張っていきたいと思います。

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